急性網膜壊死に関する後ろ向き研究
研究の概要
急性網膜壊死は視力予後の悪いぶどう膜炎ですが、頻度の低い疾患であるためにその病態や治療方法につき検討することが困難となっています。そこで、今回、大学病院が共同で急性網膜壊死の診断過程・治療・治療後経過について調査することとなりました。日本全国の8大学病院がこの調査に参加する予定です。この調査に神戸大学眼科も参加したいと考えています。本文書はこの研究への協力をお願いしたく、私達の調査内容などについて説明したものです。この文書をよく理解して頂いた上で、研究の参加に不同意の場合には、下記連絡先にご連絡をお願いいたします。
研究の目的
日本における急性網膜壊死の臨床経過を多数例で検討し、視力予後に関連する因子を明らかにすることです。また、治療方法による視力予後の違いについて検討いたします。
研究の方法
対象患者:2002年1月1日から2008年12月31日までに神戸大学医学部附属病院眼科を受診した急性網膜壊死患者
- 収集項目:外来・入院カルテを基に、原因ウイルス・臨床症状・治療方法・視力予後のデータを調べます。
- データの解析:この研究は大阪大学が取りまとめ機関ですので、大阪大学において各参加施設からのデータをまとめて解析します。
遺伝子解析について
遺伝子解析は行いません。
研究期間中及び終了後の試料(資料)等の取扱いの方針
血液や眼の中の液は日々の検査の一環として採取するもので、特別な検査や研究目的のものではありません。ですから、通常の診療業務の一環としてそれらの試料は検査終了後廃棄されます。また、あなたの通常診療以外の目的で使用されることは一切ありません。
予想される臨床上の利益及び不利益
本研究では研究目的で試料を提供していただくことはいたしません。血液検査や眼の中の液の検査は全て通常の検査目的で採取・検査され、通常の手続きに従って廃棄されます。ですから日々の診察で得られる以上の利益もありませんし、不利益を被ることもありません。
研究協力の任意性
今回のお願いに対して不同意であるからといって、今後の診療に何ら不利益になるようなことはありません。
個人のプライバシーの保護
診療情報につきましては診療にかかわる医療者の全てが守秘義務を遵守するように徹底いたします。
研究成果の公表
参加施設のデータを総合し、その研究成果を論文等により公開しますが、当然のことながら、公開内容には個人のプライバシーに関わることは一切含みません。
研究計画書等の開示
この研究の実施計画書の閲覧を希望される方は遠慮なくお申し出ください。
研究結果の開示
この研究において得られた結果について,ご希望があれば開示いたします。
研究実施責任者
神戸大学大学院医学研究科 外科系講座眼科学
助教 楠原 仙太郎
TEL: 078-382-6048, FAX:078-382-6059
E-mail:kusu@med.kobe-u.ac.jp
(2009年11月6日)